ごあいさつ
会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
日本官能評価学会2014年度大会のメインテーマは、「匠と消費者の感性を つなぐ」に決定しました。
モノづくりの最前線では、日夜消費者の求める製品やサービスを手探りで思案し、専門家がその要求に応えようとしています。しかし、消費者の感性と専門家の感性との間には、大きなギャップが存在することが通常しばしば見受けられます。そのために、ある時は新たな技術開発をし、またある時は歳月を経て培ってきたノウハウを活かして、少しでも消費者の感性に近づこうとしています。一方、消費者は提供された製品・サービスを自らの五感を総動員しながら価値判断をしています。また、消費者の感性は社会の経済状況や、ライフスタイルの変化にともなって移ろいやすいこともよく知られる事実であります。
今回、このような私たちが日常生活の中で五感や感性を通して経験する認知の問題を、官能評価や商品開発の角度から検討してみたいという趣旨で、今回のテーマを取り上げました。
どうぞ、多くの会員の皆様のご参加と、活発なご議論を切望しております。
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日本官能評価学会
会長 小塚 彦明