ごあいさつ
会員の皆様におかれましては、平素より学会活動に対し、ご理解とご協力を賜り、心より感謝申しあげます。Covid-19感染拡大から早1年余が過ぎましたが、未だ収束は見えずにおります。コロナ禍の中で、私ども人間は新たな生活様式の確立を余儀なくされました。また、これからの時代を見据えるにあたり、国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標である、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)も考慮しなくてはなりません。そこで、今大会は、アフターコロナのニューノーマル対応とサステナビリティ―として「新しい日常と感覚」を念頭に、今後の変わりゆく方向性を見定め、それに求められる感覚とはどのようなものが大切なのか、「サステナビリティを考える―伝統料理から培養肉 時代を変えるテクノロジーまで―」をテーマに考えてみたいと存じます。
はじめに、スクラムベンチャーズの外村先生に現在のフードテック革命についてのご講演をいただき、伝統調理を含む日本の食についてのご講演を甲子園大学の伏木先生、新規食材料のご提案を日本細胞農業協会の五十嵐先生にご講演いただきます。さらにこれからの未来にむけてのテクノロジーとして知能情報学の大阪大学石黒先生にご講演をいただき、今後の持続可能な私たちの食を中心とした生活はどのように変化が予測されるか、食のサステナビリティについて、官能評価学会会員の皆様と活発な討論をいただく機会をご用意致しました。
日時は2021年11月28日、実行委員長、和田有史理事(立命館大学)を中心としてオンラインで開催を予定しております。
持続可能な材料をもとにどのようなテクノロジーで食を構築し、さらに感覚である美味しさとどのように融合させていくのか、少し先の未来を予測してみましょう。コロナ感染症に打ち勝ち、その後の新たな時代へ日本人の鋭敏な感覚を総結集して明るい未来を見据えつつ、大会のご挨拶とさせていただきます。
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一般社団法人日本官能評価学会
会長 飯田 文子